Claude Code、Codex、OpenCodeの複数セッションを並列で動かす方法(見失わないために)
worktree、命名、通知、「対応が必要なもの」を確認する流れを組み合わせ、tmuxに張り付かずに5〜20のセッションを動かすための実践的なワークフロー。
- CLI
- 0.2.17
- プレビュー ref
- a2c45c8
たくさんのセッションを動かすことは、最初から計画されていることはまずありません。少しずつ増えていきます。
自然とこうなります。
- モジュールをリファクタリングしているClaude Codeのセッションが1つ
- 繰り返しの多い片付けをしているCodexのセッションが1つ
- 別のアプローチを探っているOpenCodeのセッションが1つ
気づけば10個になっています。
そこまで来ると、難しいのはセッションを始めることではありません。
注意の問題です。
今自分が必要なセッションはどれで、問題なく進んでいるのはどれか?
これを解決しないと、並列セッションは効率化ではなく、じわじわとした焦りになります。
このガイドでは、並列セッションを見通しよく予測可能にするワークフローを紹介します。
要点
- 隔離の方針を決めます。
- リポジトリのコピーは1つ(速いが競合しやすい)
- セッションごとにgit worktree(並列化がすっきりする)
- セッション一覧が読みやすくなるよう、命名ルール(リポジトリ+目的)を決めます。
- 「注意を向ける一覧」を1か所に決めます。
- TUIのダッシュボード(tmuxマネージャー)
- 受信箱(Inbox)と通知のあるスマートフォンやブラウザのUI
- スマートフォン中心で注意を振り分けたいなら、Happierが選択肢の1つです。受信箱と承認が消えずに残り、通知から正しいセッション(と正しいサーバープロファイル)に直接移動できます。
問題
複数のセッションを動かすと、3つのことが崩れ始めます。
- 隔離: セッション同士がファイルを上書きし合います。
- 文脈: 各セッションが何をしていたか忘れます。
- 注意: 順調に進んでいるセッションを眺めている間に、承認待ちで止まっているセッションを見逃します。
3つ目を「ターミナルを増やす」ことで解決しようとする人は多いですが、それは注意を管理する仕組みにはなりません。
よくあるやり方とトレードオフ
- ターミナルやtmuxのペインをとにかく増やす: しばらくは機能しますが、見て回る手間はセッション数に比例して増えます。
- リポジトリごとにtmuxセッションを1つ、名前を丁寧に付ける: ましですが、手作業のままです。
- コミュニティ製のTUI(cmux、claude-squad、agent-deck):ターミナル中心で作業していてダッシュボードが欲しいなら便利です。
- Claude Code Remote Control+Agent Teams: Claudeのエコシステムに乗るなら役立ちますが、プロバイダー固有です。
プロバイダーをまたいで注意を向ける一覧と、承認やdiffのためのスマートフォンUIが欲しいなら、HappierはClaude Code、Codex、OpenCodeなどのエージェントをクロスデバイスで実行・オーケストレーションできるオープンソースアプリです。
Happierが初めての方へ(概要と入手方法)
Happierは、Claude Code、Codex、OpenCodeなどのセッションのためのオープンソースのコンパニオンアプリ(モバイル、Web、デスクトップ)です。
流れとしては、セッションは信頼できるコンピューター(複数台でも可)で動き、Happierはスマートフォンからそれを見守り、承認し、作業を進めるための場所です。
セットアップ:
- スマートフォンからHappierを使う方法
- GitHub: https://github.com/happier-dev/happier
- インストールとダウンロード: https://github.com/happier-dev/happier#how-it-works
- Discord: https://discord.gg/W6Pb8KuHfg
ステップ1:隔離の方針を決める(セッション数より大事です)
選択肢A:作業ディレクトリを共有する
同じリポジトリのチェックアウトで複数のセッションを始めると、これがデフォルトになります。
速いです。
一方で、次のような事態にもなります。
- 編集の競合
- 中途半端に適用された変更
- 「このファイルはどのセッションが作った?」という混乱
この方法を取るなら、厳しいルールが必要です。1つのセッションは読み取りとレビューだけ、別の1つのセッションが書き込みを担当します。
選択肢B:セッションごとにgit worktree(おすすめ)
worktreeは、並列セッションを予測可能にする簡単な方法です。
各セッションが持つもの:
- 専用の作業ツリー
- 専用のブランチ
その結果:
- 競合が減る
- 後片付けが楽になる
- 「この変更はこのセッションのもの」と考えやすくなる
トレードオフは手間です。worktreeを作って削除し、ブランチを整理しておく必要があります。
ステップ2:忘れる前提でセッションに名前を付ける(実際に忘れます)
簡単な命名ルール:
- リポジトリ名
- 目的
- 必要なら制約
例:
api: refactor auth middleware (keep behavior)web: upgrade deps (no UI changes)cli: fix install script (mac+linux)
小さな習慣ですが、これがあってこそダッシュボードが役に立ちます。
ステップ3:「注意」の問題をはっきり解決する(ペインを増やすのではなく)
次の問いに答える場所が1つ必要です。
- 何が動いているか
- 何が承認待ちか
- 何が終わったか
ターミナル中心の選択肢:
- 動いているセッションを表示し、すばやく切り替えられるTUIマネージャー
スマートフォン中心の選択肢:
- 入力が必要なセッションにそのまま連れて行ってくれる、受信箱と通知のワークフロー
Happierのワークフロー(受信箱+保留キュー+安全な通知の振り分け)
並列セッションで役立つのは、Happierが注意の扱い方をはっきり決めている点です。
- 受信箱は「あなたの対応が必要なもの」(承認、リクエスト)の置き場所です
- 通知はセッションを区別し、複数のサーバーも区別します
- 保留キューを使えば、セッションの準備ができているか推測せずにフォローアップを予約できます
この組み合わせで、「12個のセッション」が「答えるべき2件」になります。
実践的な運用ルール
- 大きくリスクのある判断が必要なセッションは、その場で続けずにフォークします。
- スマートフォンでやるのは次のことだけです。
- 承認
- 短い指示のメッセージ
- diffのレビュー
- それ以外はキーボードの前に戻るまで待ちます。